【ハイキネ】ボクテキ アーカイブス -HyperKinesis-Thiking-

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「失敗は成功の元」ではなく「失敗は失態の元」? 失敗と成功の科学

みなさんこんにちは!

ハイキネオーナーの門松タカシです!

 

「失敗は成功の元」「失敗は成功の母」なんて言葉があり、今でも励ましの言葉として常用されていますよね。

 

かの発明王エジソンも同じことを言っていたとかで、経験則的にも特に違和感は感じません。

 

ただし、諸刃の剣のような側面もあり、取り扱いを間違えると、まさに泣き面に蜂状態になるので、今日はそんな注意喚起を込めた内容でエントリーします。

 

特に、「もう自分なんて何やってもダメ!」とか「自分の人生もうオワタ」と自分の能力や成功に懐疑的になっている方は、読まれると自己理解につながるのではないでしょうか。

 

何回やっても失敗は失敗

 

失敗は成功の元だから、何度もチャレンジすればいい!

エジソンだって、失敗ではなくて上手くいかない方法を見つけたって言ってるじゃん!

 

確かにその通りで、何度も挑戦することで確率論的に成功させるというのは、成功するための王道であり、避けては通れない道でもあります。

 

がしかし、人間のみならず生き物全般において、失敗を何度も重ねるというのは、そう気軽にできる行為ではありません。

 

自然界における失敗=死のリスク

 

失敗1.獲物を逃がした → 飢餓で死亡

失敗2.天敵に見つかってしまった → 捕食されて死亡

失敗3.安全地帯から出てしまった → 危険なことに巻き込まれて死亡

 

何度も失敗するというのは瀕死になりながらもまた瀕死の状態になるという、想像するだに恐ろしい状況と言っても過言ではありません。

 

ゲームに例えるなら、リジェネがかかっているけれどHPが1~5を常に推移しているような、そんなめっちゃきわどい状態とも言えます。それはそれで楽しいですが。

 

そいういうこともあってか、生き物は度失敗するとそれを避けるために、無力感を学習する「学習性無力感」という心理機能を搭載することにしました。

 

ワンちゃんを電気ビリビリにした実験

 

この学習性無力感については、犬で行った実験が有名です。

 

電気がビリビリ流れるケージを2つ用意し、それぞれにワンちゃんを入れます。

 

ケージにはボタンが付いていて、押すとビリビリが止まる仕組みなのですが、かわいそうなことに片方のケージのボタンは押しても反応しない仕様になっています。

 

つまり片方のワンちゃんは「このボタンは押しても意味がない」という学習をすることになりますね。そうなるともう隅っこの方で小さくなっているらしいです。かわいそう・・・

 

さて、実験が第二ステージに移ります。

 

同じ2頭のワンちゃんを同じようなケージに入れますが、今度はちょっとした障害物を超えると、安全地帯が用意されていて、そこでならビリビリを回避できます。

 

ふつうなら逃げ場を探してうろうろし、さっと逃げそうなものですが・・・

 

ボタンを押しても意味がないことを理解したワンちゃんは、逃げずに隅っこにうずくまることを選択しました。かわいそうですね・・・

 

「ボタンで停止」と「安全地帯に逃げ込む」では動作が大きく異なるのですが、行動と結果が紐づかない経験をすると、そもそも行動を起こさない、という選択を取ってしまうんですね。

 

これが「学習性無力感」の正体です。

 

失敗すると失態を避けるようになる

 

当然、これは人間にも同じようなことが起こります。

これがボクの言いたい、「失敗は成功の元」の陰に潜む「失敗は失態の元」の原理です。

 

こわいのはこれが無意識に働くところで、ほんと些細なことで人間はチャレンジをしなくなるんですよ。

 

記憶すらも変成させ、チャレンジしなくなったことにすら気が付かない状況を作り上げてしまうので、「あれ・・・なんだか最近・・・人生が面白くない」みたいな漠然とした不満感だけ残すことになります。

 

これをそのまま放っておくと、何事にも興味関心を示せない無気力人間が出来上がってしまい、自分が生まれてきた理由を空虚に探し回る羽目になります。

 

我らが救世主 リフレーミング!!

 

では「学習性無力感」に対してはどのように対処していけばいいのか?

 

当ブログでも何度か出ていますが、メンタルトレーニングの定番「リフレーミングマインドセットをします。

 

失敗をした場合、ふつうなら「なんでこんなこともできないんだろう・・・」と責め苛むような独白が起こるところですが、そこをこんな感じでリフレーミングします。

 

「失敗してしまった・・・けど、今はうまくいかないだけ。これから頑張って成功させる」

 

ポイントは「今はまだ」の部分ですね。

仮にこれを「失敗はチャンスだ!」と無理に鼓舞したとします。

 

そういうアツい方もいらっしゃると思いますし、ブースト効果はあるのかもしれませんが、客観性を失いがちなのであらぬ方向に進んでしまうリスクがあります。

 

また、失敗に失敗を重ねるケースも多分にしてあると思いますので、その場合にこのブーストがどこまで持つのか心配です。

 

成長に対する価値観が変容する

 

今回の自己成長につながるマインドセットは、いったん現実を受け止め、そこから自分の成長を信じる言葉に変えていっていますので、客観性は維持しつつも、成長につながるようになっています。

 

実際に子どもを対象にした実験で、成長に対して固定型(いくら頑張っても人は成長しないという考え)の考えを持つ子どもに、このマインドセットを繰り返し行った結果、成長型(頑張れば成長するという考え)に変わったというものがあります。

 

人生に失敗はつきものですが、失敗という言葉に込められた意味や意義によって、その後の成長度合いが大きく変わるものです。

 

失敗は成功の元にするためにも、まずは失敗に対する思いや感情、価値観などを整理し、そこからリフレーミングで調整をしていくところから、始めて見みるとよいと思います。

 

ノブレスオブリージュ 今日もみなさまが世界の救世主たらんことを

ハイキネ 門松タカシ