【ハイキネ】ボクテキ アーカイブス -HyperKinesis-Thiking-

心理学、鉱物、脳科学、芸術、恋愛学、書籍、人生論、生物多様性、サブカル、農業、ハンドメイド、ハーブ。そんな悪食なボクのブログ。

ボクは里山がほしい

みなさんこんにちは!

ハイキネオーナーの門松タカシです!

 

唐突ですが、ボクは里山がほしいです。

 

というのも、これは以前から思っていたことで、里山という小規模循環型の社会のゆるく緻密な動きにひかれていました。

 

少子高齢化、人口減少などなど、人手不足が叫ばれる昨今ですが、それもあってか人口は都市部に集中し、この流れは今後加速していくと思います。

 

そうすると地方では土地を管理する人がいなくなるため、土地が野性化し、作物を育てるのが困難なエリアが増えていくことになるでしょう。

 

また、最近知った種苗業界の恐ろしい仕組みが、そこに致命的なダメージを与えるのではないかと危惧しており、悠長に構えていた里山計画を早めないといけないなと思ったしだいです。

 

あまり知られていないタネの秘密

さて、みなさんは「F1種」という言葉を聞いたことはありますか?

スポーツカーのF1ではなく、メンデルの法則に出てくるF1の方ですね。

 

F1=Filial 1 hybrid

 

Filialは「雑種」、Hybridは「交配」という意味で、日本語に直訳すると「雑種1代交配」というよくわからない表現になります。

 

種苗業界では「雑種交配」「交配種」「ハイブリット種」と呼ばれていて、日本市場に出回っている野菜の種はほぼすべてがこの「F1種」です。

 

その仕組みはこうです。

 

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まず特定の条件を満たす親の苗をそろえ交配されます。

出来た種は「F1種」となり、それを植えると市場に並ぶような野菜ができます。

 

さて、問題はここからです。

 

このF1種が成長し、実を付け、種を付けたとします。

そのまま放置しておくとどうなるのか・・・

 

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実はF1種からの第2世代がどういう性質をもった野菜なのか誰もわかりません。

いわゆる「雑種化」してしまうからです。

 

雑種は市場に乗せられないルール

「別に種はつくしいいんじゃん?」と思ったら、そんな甘いものではありませんでした。

 

ボクらが普段目にする野菜(=F1種)って、すごくカタチがそろっているんです。

 

今まで意識したことはなかったんですが、F1ではない日本古来の在来種(固定種)と比べるとそのそろい方は異様です。

 

というのも、これはわざとそうしているからそうなっているんですね。

 

F1種の種を作っている種苗会社は、高い人件費を払って「F1種」を作っているのですが、それもこれも流通に乗せるため、箱のサイズに合うように品種をそろえるために行っています。

 

いいですか?

箱に入りやすいように交配して作っているんですよ!

 

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こりゃもうびっくりですねー!

「そんな理由かよ!」と思ってしまいましたが、それもちゃんと背景あってのことです。

 

経済システムの申し子

高度経済成長期に伴う人口の増加、都市部への人口過密化、東京オリンピックによる特需対策などなど、食糧の消費量が爆発した時代に、その屋台骨を支えるべく誕生したのが「F1種」です。

 

F1種の利点を簡単に並べると「短期間に、決まった周期で、一斉にそろった形と、重さで収穫できる」となります。

 

人間にとってはすごく管理がしやすく、流通から品出しまでの一連のロジスティクスまで考えると、効率的で理にかなった品種となっています。

 

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小規模循環のできない構造

が、これはあくまで経済活動を基盤にした考え方で理にかなっているだけであって、その基盤から外して考えると、結構とんでもないことをやらかしている状況です。

 

現在の農家さんたちは、種苗会社から「種を取ることのできない品種」を買い、出荷が終わったらまた種を買う。これの繰り返しです。

 

自分たちの力で循環させることのできない仕組みで農業をされているのですが、かつてはちゃんと循環させることができていました。

 

これは大手種苗会社(日本内外問わず)が種の力を独占するために、経済システムとドッキングさせた流通を確立させたためだとも言えます(というかボクはそうだとしか思えません)

 

単一種という脆弱性

また、F1種はクローンでもあります。

 

薬剤や病気への耐性も組み込み済みのスーパー植物ではありますが、多品種が構成する種全体としての免疫力には到底勝てません。

 

結果として、オプションで組み込んだ機能を上回る病気に襲われると、F1種は一族郎党(というか全員クローンですが)ごとやられ、大規模な不作に陥ります。

 

在来種であれば遺伝子レベルで多種多様なので、免疫機能にもばらつきがあります。

あっちで被害が出ても、こっちではなんともない、という安全弁として機能してくれますね。

 

マーケティングの逆転がもたらした悲劇

こうして考えてみると、経済システムが文明の発達に寄与したことは間違いないと思う反面、システムの基盤にあたる部分の規格をそろえてしまったために、効率性と脆弱性が二極化し、そのトレードオフによって上位のシステムがぐらついています。

 

それもこれもマーケティングの方向性が逆転してしまったせいだと思うんですよねー

 

本来は、野菜のサイクルが軸だった市場が、人間の経済サイクルに軸が移ってしまい、今や完全にそっち側に引っ張られています。

 

経済サイクルにマーケティングの力が働いているため、そっちに引き寄せられてしまったのでしょう。

 

パワーバランスを引き戻す

ここまで来るとけっこう絶望的な雰囲気もしますが、昨今は人口減少に伴い、食糧消費も低下していると思います。

 

また、若い世代では小規模循環型を推進する人たちも増えてきているので、むしろ在来種・固定種による農業こそ、次のトレンドになるのではと思っています。

 

販路構築にしても、基本はブランディングがものをいう世界。

 

知見の広いインフルエンサーを味方につければ、小規模循環のサイクルをつなぎ合わせた、多種多様連結型の市場を構築できるんじゃないかなぁーと夢想しています。

 

結局ボクは生き物が好きなだけ

いろいろ書きましたが、ボクは基本的に生き物が好きなだけなんですねー

 

それに関われるようなことをライフワークにできるあれば、きっとそれは楽しい人生になるのではないか、というふうに今は思っています。

 

あ、でも多動性思考(つまり飽き性)なので、この熱量をどこまで維持できるのかは自分でもわかりませんねw

 

ノブレスオブリージュ今日もみなさまが世界の救世主たらんことを

ハイキネ 門松タカシ