あなたはテイカー?マッチャー?ギバー?
感動と夢をシェアすることはさまざまな良い効果があります。
自分へのコミットメントにもなりますし、単純に情報の共有にもなるので、相手は有益な情報を手に入れることができます。
「この人からはいつもいい情報(話)が聞ける」と思ってもらえれば、自然と人が集まってくる好循環にもなりますね。
ちなみに人間をある観点から3つに分類すると、この行為をする人間はギバーと呼ばれる種類の人間になります。
他の2つはテイカーとマッチャーと呼ばれていて、前者はもらいすぎる人、後者はもらうことを前提に与える人という分類です。
何が判断基準になっているかというと、お気づきの通り、相手に利益を与えるかもらうかの違いです。
テイカーとマッチャーがウヨウヨしている世界
テイカーは典型的な搾取者で、いわゆる他人を食い物にするような人種のため、よくギバーが餌食にされています。
マッチャーは打算的な人種で、「この前はこの人にこれだけの貸しを作ったし、そろそろ返してもらおうかな~」という計算高い思考を巡らせています。
そしてギバーはいわゆる「お人好し」ということになります。
彼らは見返りを求めず他人を優先することができます。また特徴としては援助、信頼を好むだけでなく、人情にも弱いという点があげられます。
なので人からの頼みごとをなかなか断れず、割を食う羽目になるわけです。身近にそういう人いませんか?
ギバーは果たして弱者なのか?
こうしてみると他人に与えてばかりのギバーは、常に搾取され続けているように見えるのですが、実は世の成功者のほとんどはギバーであることが分かっています。
ただし注意点として、成功の度合いをピラミッド構造で見てみると、トップにギバーがいて、真ん中にテイカーとマッチャー、そして最下層にもギバーがいるという構図になっているんです。
驚いたことにギバーは上と下両方に存在しているんですね。
でも言われてみると、なんだか分かるような気がします。逆にトップがテイカーだらけだとイヤですよね・・・
トップとボトムの違いについて
この二極化された構造で、何が雌雄を分けるのか。そこには4つのポイントがあります。
1.緩いつながりとリコネクト
2.総合性の強化
3.ポテンシャルの発現
4.インフルエンスの強化
この4つの能力がトップとボトムを分けている大きな違い、ということらしいです。
それぞれのポイントを簡単に解説していきます。
緩いつながりとリコネクト
つながりというのは人脈のことですが、人脈というのは太いほどよいと一般的には認識されています。この人脈を投資だと考えると、太いというのはそれなりのコストをかけていることになります。
例えば接待をしたり、相手に贈り物をしたり、常にそのつながりが切れてしまわないように気をかけていないといけないわけです。
そこで緩いつながりです。この特徴として分野を特定せず広く浅くつながるという点です。
「緩いと切れてしまうのではないか」という心配もありますが、もともとギバーの人は他人への援助を好む性質がありますので、好印象として記憶に残りやすい点があげられます。
また、見返りを求めず人脈を駆使して相互援助の機会を設けようと動くので、折りに触れて再会する、つまりリコネクト(再接続)することで、その人脈を維持することができるんですね。
総合性の強化
先ほど人的ネットワークで相互援助と書いてますが、まさにその点です。
テイカーやマッチャーは自分の利益だけを優先的に考えるため、どうしても周りに人心をとどめておくことができません。
トップギバーはこの点が主戦力とも言え、全体の利益を増やすように動きます。
目先の利益ではなく、中長期的に見て広い視野での利益を考えているので、チーム全員がその恩恵にあずかることができます。
こうなってくるとむしろ人がついてこない方がおかしいですね。
ポテンシャルの発現
支援や援助を好むとも先述していますが、あらゆる人に対してその潜在的な可能性に期待を寄せています。
人間には、期待されるとそれに応えようとする心理「ピグマリオン効果」といものがあり、トップギバーはこの効果をいかんなく発揮することができます。
期待するだけでなく、育成の能力も長けているのでその分野でのエキスパートを育て上げることができます。
そうなると周りにはエキスパート集団の人脈が構成されるので、もはや無敵状態になれるわけですね。本当の人脈って、きっとこういうことを言うんでしょうね。なんだか楽しそうです。
インフルエンスの強化
影響力については先にあげたポイントの総合的なスキルと言えます。
広く浅い人脈の中に、育て上げたエキスパートのキーパーソンがいて、その人の周りにもまたネットワークが形成され・・・
これがインフルエンサー誕生の瞬間でしょう。
さて、ここまでギバーのすばらしさについて語ってきましたが、一体どうすればトップギバーになれるのか。そもそも自分は今どのポジションにいるのか。
そういった点についても次の機会でまとめたいと思います。
目指せ、すべてを与え、すべてを手に入れるトップギバー!