自分とは関係のないことで悩む人って本当におおいですよね。そもそもその状態に気が付いていないケースがほとんどですが。
人間の悩みのほとんどは人間関係が根底にあります。
愚痴なんかもほぼ全部人間関係によるものじゃありませんか?
人の中にいて人のことを非難しないと生活ができないなんて、悲劇的な状況ですよねー
そんな悩みに対する処方箋をひとつご紹介。
人間関係を三角形でみる
これは宗教を研究されている、ひろさちやさんからの引用です。
ご紹介するのあきらめるトレーニングのひとつなんですが、簡単に説明すると三角形の交わらない辺には影響を及ぼすことができないという考え方です。
三角形には3つの頂点があり、3つの辺で構成されていますね。
この3つの頂点をそれぞれ人間だとしましょう。Aさん、Bさん、Cさんです。
人から相談を受けるとだいたいはこうなる
さて、AさんのところにBさんが相談にきました。
内容はCさんについてです。Cさんとの人間関係があまりよろしくなく、Bさんはその悩みをAさんに相談にきています。
Aさんはまじめな人なので、真剣に話をきいて真剣に悩みます。そこでAさんはCさんに対して、さまざまなアプローチを試みてみます。Bさんに変わっていろいろと悩みさえします。
この場合成功するか失敗するかのどちらかですが、だいたい失敗します。
なぜかというとAさんは、BさんとCさんが作る辺には交わっていないからです。
そんなあなたは関係がないという事実
当事者同士にしかわからない状況というのはいくらでもあります。
いくら干渉しようとしても、問題になっているのは2人であって、第三者であるAさんには関係のない話なんです。
でも関係ないAさんは巻き込まれてしまいます。
なぜならB-Cの辺に干渉できると思っているからです。もし干渉することができたとするなら、A、B、C間で辺が結ばれて三つ巴の関係になってしまいます。
最悪のパターンですね。ボクなら絶対にご遠慮願いたい状況です。
あるある無意味な悩みの数々
そんなこと自分はしないと思っている方も多くいるかもしれませんが、残念ながら世の中の人の多くはこのパターンに陥っています。
たとえば自分とは関係のない事件や事故に対してはどうでしょう?悪感情なく見ていることはできますか?
たとえば有名人のスキャンダルはどうですか?不倫騒動や汚職事件。かっこうのネタになりませんか?
たとえば仕事について、あの人の判断はおかしい、あの部署はいったい何をしているんだ。こんなこと絶対思いますよね?
これらすべては自分とは直接つながっていない辺に対しての不平不満なんです。本当に影響したいと思うなら、積極的に辺を作って関係しあうしかありませんが、99.99%の人はそんなことはしません。
文句を言うことで得られる優越感と一体感に浸りたいのはすごくよくわかりますが、それでは人間としてより良い成長は望めません。
クールでディタッチメントな考え方
なので自分とは直接関係のないことに対してはクールに対処すればいいと思います。
相談に来たら話を聞いてあげるだけ。意見を求められたら自分の考えを述べるだけ。
それ以上はディタッチメント、関わりあわないことです。
悩み多きこの世の中で、せっせと自分とは関係のないことで悩みを増やすのはバカげています。
クールにいきましょう!
以上!
/門松タカシ